キャリアウーマン
この貯蓄額で物件購入しても大丈夫かな?
家具や引越し代だけじゃない!物件購入時の諸費用
いまや単身者でも分譲マンションや戸建てを購入する時代。
特に単身女性におけるマンション購入意欲は、一昔前とくらべてもとても活発化しており、結婚前の女性から50代シングルまで、幅広い世代においてマンション購入が身近なものになってきています。
その背景には、不動産所有に対する意識の高まりはもちろんのこと、生活スタイルの多様化によって、仕事や趣味に重きを置く人が増えたことなども挙げられます。その他にも
魅力的な物件の選択肢が増えたこと
なども要因にあるかと考えられますが、マンション購入が身近になった一方で、やはり無計画に高額な物件を購入してしまい、毎月の返済が苦しくなったり、泣く泣く物件を手放したりと、経済的に困窮してしまうケースも少なくありません。
確かに単身女性でも不動産が購入しやすくなったものの、やはり何千万もの借金をして購入する以上、長期的な返済計画はもちろんのこと、預貯金といった手元資金の有無も重要な要素であることは言うまでもありません。実際に、マンション等の購入時には
・仲介手数料
・登記費用
・住宅ローン諸費用
・引越し費や家具代 など
の出費が必ず必要となりますので、その費用+不動産購入時の頭金と考えると、購入時にはある程度まとまった資金が必要となることは説明の余地がありません。
もちろん、不動産購入時においては「頭金なし」という選択肢もあり、買いやすさをアピールするためにも頭金なしで購入できるといった売り出し方が多く見られます。もちろん、物件価格にもよりますが、当然のことながら頭金がなければ、その分
借入額が多くなり返済総額も大きくなる
わけですし、必要に応じてボーナス払いなども必要になってきますので、その点もしっかりと考慮したうえで、どの程度貯蓄があれば、どの価格帯の物件が狙えるのか?ということをシミュレーションしておく必要があります。
今回の記事では、そんな物件購入時の貯蓄額について詳しく見ていきましょう。
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「貯金いくらあるの?」
友達同士でもなかなか聞きづらいセンシティブな内容ではありますが、40~50代シングル女性においてはある程度貯蓄もされていて、生活面でも多少余裕があるという方が多い傾向にあります。総務省統計局「全国消費実態調査」でも、
50代単身女性の平均貯蓄額は約1350万円
となっており、それだけの貯蓄があれば「マンションを購入しよう!」と思うことは自然な流れかもしれません。実際に購入する物件価格にもよりますが、
頭金の平均額については概ね物件価格の10~20%
を用意する方が多く、新築マンションの場合でも平均して15%程度は用意しておくと、月々の返済額自体も無理なく設定ができると言われています。もちろん、50代からの購入ともなりますと、過去記事「▼物件購入時に頭金・自己資金は必要?」でもご紹介しているように、
ローン期間が15~20年程度に設定することが多い
ため、そのぶん毎月の返済額が大きくなりやすい傾向にあります。
そうした観点からも、頭金においては可能な限り多めに用意した方が良く、仮に3,000万円を借り入れるのであれば、一般的には500万程度(約16%)の頭金のところを、750万円(約25%)程度に設定したりすることで、月々の返済額が大きくなることを抑えることができます。
冒頭でお伝えしたように、不動産購入時には頭金のほか仲介手数料などの諸費用も発生しますので、頭金のつもりで用意していた金額が諸費用だけでなくなってしまうというケースも少なくありません。諸費用の目安については、
新築マンションであれば物件価格の4~8%程度
は見ておく必要がありますので、その点も含めて現在の貯蓄額と購入しようとしている物件価格を照らし合わせてみると良いでしょう。あまりに自己資金が不足する、もしくは不安を感じるようであれば、条件を変更して購入候補の物件価格を下げるという検討も必要になります。
くれぐれも無理のないよう、中長期的な返済計画を十分に精査するようにしましょう。
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