年収いくらの人は幾らくらいの物件を買ってるの?-住まいの相談窓口お役立ちコラム

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年収別での購入価格をしってますか?

年収いくらの人は幾らくらいの物件を買ってるの?

単に所得だけの問題ではない?!購入可能な物件価格レンジ

30代前後ともなると、そろそろ住まいを購入しようと考える人が増えてきます。
仕事面でもある程度の収入が得られ、生活の基盤がしっかりと整ってきたところで、次のステップとしての物件購入という流れですが、マンションや戸建ての購入を検討されている方の多くが

自分の収入でどの程度の物件が購入できるのだろう?

と一度は思ったことがあるのではないかと思います。
言うまでもありませんが、マンションにせよ戸建てにせよ、多くの人は30年前後の長期の住宅ローンを組んで購入する形を取ります。
当然、一括で支払えるキャッシュがあれば、その予算内の物件を選べば良いだけの話ですが、住宅ローンは

毎月きちんと返済さえできれば多少の背伸びもできる

という側面もあります。
しかし、身の丈に合わない無計画な購入計画は、後悔するどころか、最悪物件を手放さなければならない結末を迎えてしまう恐れがある、ということを深く認識しておく必要があるのです。

そこで今回は、皆さんが一度は考えたことがある「自分の年収でどの価格帯の物件が購入できるのか?」という点にフォーカスし、

・自身の収入面だけで物件を選ぶ場合
・親からの相続等で貯蓄がある場合、
・夫婦の貯蓄を頭金として支払う場合
 など

様々なケースを想定した購入可能な物件価格レンジの目安を立てて行きたいと思います。
もちろん、高額な借り入れや自身の手取り月収に対する支払い額によっては、

住宅ローンそのものが通らないケースも珍しくない

ため、背伸びをするにも限界があるのですが、自身の収入に照らし合わせた購入可能な物件価格を知っておくことで、物件選びはもちろんのこと、対象エリアの絞込みや、向こう数年で発生しうる出費やリスク等についても知識が身に付いてきます。実際の物件購入の前にしっかりとシミュレーションしておくようにしましょう。

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鍵となるのが頭金!月収は意外と少なくても購入可能?!

これから初めてマンションや戸建てを購入される方の一つの指針となるのが「年収倍率」です。これは、

購入しようとしている物件価格が年収の何倍にあたるか?

の単純計算の数値で、仮に物件価格が4,000万円、年収が800万円だとすると年収倍率は5倍。一般的に年収倍率は5~8倍の範囲内に収めることが重要と言われており、仮に年収800万円の場合、どんなに高額でも6,000万円前後の物件が予算上限になるという捉え方ができます。

こちらで用いている年収については、共働きであれば世帯収入で計算してもOK。
ただし、世帯年収や年収倍率だけで決まるものではなく、そこから

・頭金を幾らか用意できるか?
・繰り上げ返済は考えているか?

なども加味しなければなりませんので、あくまで無理なく購入できる物件価格の目安として捉える、程度に抑えておいた方が良いでしょう。単純に年収倍率から逆算すると、世帯年収と物件価格の割合は、以下のとおりとなります。

・世帯年収500万円:物件価格~約4,000万円
・世帯年収700万円:物件価格~約5,500万円
・世帯年収900万円:物件価格~約6,500万円
・世帯年収1,000万円:物件価格~約8,000万円
・世帯年収1,500万円:物件価格~約12,000万円
 ※年収倍率:8倍で計算した場合

もちろん、住宅ローンと言えど借入金である以上は、頭金は多いほど審査にも通りやすくなるも事実。頭金として

用意すべき金額目安は物件価格の20%まで

と言われており、逆に流動性の高い手元の現金がなくなってしまうまで頭金として支払う必要はありません。その他、マンション購入時には物件価格のほか、税金や諸費用等の支払い、新居移転に伴う引越し費用や家具等、色々と出費がかさむタイミングではありますので、ある程度の現金は残しておくようにしましょう。

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年収と物件価格の一般的な比率と返済比率を加味して計算してみよう

上記のとおり、自身の年収ないしは世帯収入をベースに、

どの価格帯の物件を狙えるか?

の目星を付けられたのではないかと思います。
その時点で希望する間取りや駅からの距離など、条件がまったく合わないようであれば、希望エリアを見直すか、新築に限定せずに中古なども視野に入れて探しなおす必要が出てきます。例えば、簡単なシミュレーション例として

世帯手取り収入:1,000万円
収入倍率から導く物件価格上限:8,000万円
希望エリア:恵比寿駅徒歩10分圏内
希望条件・間取り:新築・4LDK以上

この条件で探した時に、マッチする物件がほとんどないようであれば、そもそも恵比寿駅徒歩10分圏内で新築物件を探すことは難しいということになります。仮に20%前後の頭金があれば、借入金額はそのままで、購入対象となる物件価格を引き上げることはできますが、予算的に余裕がない状態になってしまうでしょう。

また、毎月の返済においては、過去記事「▼DINKS世帯における住宅ローンの組み方は?」でも取り上げているように、手取り月収の25~30%前後までを目安に留めることが肝要です。これを「返済比率」と呼び、住宅ローン審査の重要なチェックポイントのひとつでもあります。

仮に、上記8,000万円の物件例で見た場合、毎月の手取り世帯収入が約83万円となりますので以下のようになりますが、

返済比率:25%
月々の返済額:約207,500円

返済比率:30%
月々の返済額:約250,000円

実際の8,000万円の借り入れとなると、仮に金利1.4%固定で計算しても総支払額は1億100万円前後となりますので、

返済比率25%では35年で返済しきれなくなる計算

になり、必然的に返済比率は30%前後は必要となってきます。ここに、さらに管理費や修繕費などが加算されることになるので、返済比率が30%を超えてきてしまうと住宅ローン審査に落ちてしまうリスクがあることを覚えておく必要があります。

いかがでしたか?
自身の年収と物件価格の比率である「年収倍率」、そして毎月の手取り収入と返済額の比率となる「返済比率」を常に念頭におきながら、自身の身の丈にあった物件を探すことが得策と言えるかもしれません。

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